14期 卒後50周年記念 同期会

期日:24年10月28日~29日

会場:浜名湖ロイヤルホテル

「やー、A君やないか、今街で会うて名乗られてもほんま分かれへんナー」

50年という歳月は非情なもので、輝いていたあの天商時代の面影は、今はない。しかし、年輪を重ねたいぶし銀のような容姿に遠い昔が宿る。

浜名湖ホテルでの卒後50年記念の14期同期会は卒業アルバムからスキャンした顔写真をプロジェクターで写し出し、今の自分と天商時代を結ぶセレモニー、自己紹介からスタート。 

                             

 参加者は大阪から6名、東海支部から2名、京滋支部から1名、そして東京から8名、都合合17名とやや少ない人数ではありましたが、結果塞翁が馬ではありました

懇親会の席でも、プロジェクターが大活躍。当時の天商の校庭に立ち退きを拒否して一軒の民家がぽつんと建つ貴重な写真や服部緑地公園での体育祭の模様、青春を焚き付けた文化祭、胸をときめかせた修学旅行など、みんなが持ち寄った懐かしい写真に、時間的にも空間的にも一気に50年前に戻り、天商時代の思い出に花が咲く。

 最後に校歌、応援歌を合唱、宴はお開きとはなったが、50年ぶりという仲間もいて2次会でも話が尽きず、日付けが変わるまで続いたのであります。

 三年間机を並べ学んだ仲間というだけで、こんなにも距離が縮む同窓会って、本当にいいもんだとしみじみ思う。

 翌日は、昨日と違って雲一つない快晴、浜名湖を遊覧、館山寺にお参り。昼食は浜名湖とくれば“うなぎ”だが、このところの品薄でお値段は“うなぎのぼり”。ましてや天然物はちょいと値がはる。“うな重”を頼んだ強者もいたが大方はその他でガマン。

浜松駅で大阪へ帰るもの、車で福井へ向かうもの、東京へは、仕事で戻るもの、鈍行、こだま、ひかりにそれぞれが乗車する。個性派集団でもあった天商生そのままに、再会を約して東西に別れた。

なぜか東西万里ゆかんかな、の校歌が、ふと口をついて出た。                                                                (14期 山河記)